【レポート】IPv6 in the Cloud: プロトコルとAWSサービス概要 #reinvent #NET202
re:Invent 2017のセッション「NET202 - IPv6 in the Cloud: Protocol and AWS Service Overview」を聴講したレポートです。
スピーカーはAlan Halachmi(Sr. Manager, Solutions Architecture, Amazon Web Services)です。 本セッションでは、IPv6の基本とAWSサービスでの利用を紹介します。
既にYoutubeで録画が公開されています。
IPv6概要
AWSに特化したものではないですが、IPv6の概要についての解説でした。
- IPv6インターネットの現状
- Hotspots
- T-Mobile USA : 89%
- JIO Infocomm : 84%
- Verison : 83%
- British Sky Broadcasting : 82%
- AT&T : 72%
- IPv6の基本
- アドレスサイズ。IPv4は32ビット、IPv6は128ビット。 ディスプレイサイズでその大きさを比較w
- アドレスの形式。v4はドットデシマル、v6はコロン区切りの16進とCIDR。省略記法などもある
- ブロードキャストアドレスは無い、代わりにマルチキャストアドレスを使う。
ff02::1
(IPv4でいう224.0.0.1。でも機能としてはブロードキャスト) - ユニキャストアドレス
- Unspecified Address
0:0:0:0:0:0
- Loopback Address
::1
- IID
- Link Local Address(LLA)
fe80::/64
- EUI-64形式
- Unique Local Address(ULA)
fc00::/7
- Global Unicast Address(GUA)
- ARPの代わりにNDP
- デュアルスタック
- DNSはAレコードとAAAAレコードで使い分け
- 決めるのはクライアント
- その他の違い
- NATは無い
- 最小MTUは1280。v4は68バイトだった。PathMTUディスカバリーではICMPv6を使う
IPv6対応のAWSサービス
IPv6に対応しているAWSサービスの解説と動作の様子を紹介
- AWS IoT 2015年冬
- Amazon S3 S3 Transfer Accelerationも
- CloudFront : オリジンとはv4で通信
- API Gateway
- AWS WAF : IPv6のルールが設定できる
- Route 53 : AAAAレコードとIPv6通信の両方をサポート
- VPC
- Direct Connect Direct Connect GatewayもIPv6をサポート
- WorkSpaces
- AppStream 2.0
- Application Load Balancer
- 今後もIPv6に関する必要な機能があれば教えて欲しい
所感
改めてのIPv6の基礎を聞くことが出来ました。IPv6対応のAWSサービスをまとめて確認する場はあまりないですし、続々増えていることがわかったので良いセッションでした。